脳から整えるリラクゼーション⑤〜意識・呼吸編〜
【呼吸を整えるとなぜ体が軽くなるの?】
〜運動野と呼吸中枢の深い関係〜
「なんだか呼吸が浅い気がする」
「深呼吸しても、深くうまく吸えていない」
そんな感覚を持つことがありませんか?
忙しい日々の中、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなってしまうことが多々あります
呼吸って、ただ空気を吸うだけの働きではなく、脳や自律神経と深くつながる大切なリズムなんです。
◇呼吸は「無意識」「意識」の両方で動いている
呼吸は心臓の鼓動のように、基本的には自動で動き続ける働きです。
このリズムを作っているのは、脳の「呼吸中枢」によるもの。
※呼吸中枢とは、脳の「脳幹(延髄と橋)」に存在する神経の集合体です。無意識下で自動的に呼吸のリズム(吸う・吐く)を作り出します。
けれども、呼吸はそれだけではありません。
私たちは意識的に、
・深呼吸をする
・息を止める
・ゆっくり吐く
といったことも出来ます。
つまり呼吸とは、無意識と意識の両方でコントロール出来る、とても特別な体の機能なのです。
◇呼吸が浅くなると、体は緊張状態になりやすい
緊張している時、忙しく動いている時、呼吸は自然と浅く、速くなります。
これは体が、「活動モード(交感神経優位)」になっているサイン。
この状態が長く続くと、食いしばったり、手やお腹に力が入ったり、肩や首の筋肉が緊張しやすくなり、体が休まらなくなります。
呼吸が浅い→体が緊張する
体が緊張する→呼吸が浅くなる
このような循環が起こることも。
◇ゆっくり吐くと脳は安心する。
呼吸の中で大切なのは、吐くとき。
ゆっくり吐くと、自律神経は、「休息モード(副交感神経優位)」へ傾きやすくなります。
すると脳は、
「もう急がなくていい」
「体を休めても大丈夫」
と感じ、体の緊張が緩んでいきます。
難しい呼吸法は要りません。
ただ少しだけ、吐く息を長くしてみる。
それだけでも体はゆっくり変化していきます。
◇呼吸と運動野のつながり
呼吸は、横隔膜や肋骨周りの筋肉が動くことで生まれます。
この動きには、これまでのシリーズでも紹介してきた「脳の運動野」も関わっています。
呼吸が整ってくると、胸やお腹の動きが滑らかになり、体全体の緊張もほどけやすくなります。
呼吸が深くなる→体がゆるむ
体がゆるむ→呼吸が深くなる
そんな穏やかな循環が生まれていきます。
◇最後に
呼吸は、いつも私たちとともにあるもの。
ですが、忙しい日々の中で、そのリズムを感じる余裕がなくなることもあります。
心地よい温もりの空間で身体をゆるめながら、
ゆっくりと呼吸を感じる時間。
それは、脳と体の両方を整える、とても静かなリセットの時間なのかもしれません。
0コメント