冬の養生
ここ数日、寒気の影響で大分市でも最低気温がマイナスになるなど、寒い日がありました。私は以前、北海道の豪雪地帯に住んでおり、寒さには耐性が出来ているので気にはなりませんが、寒そうに身を縮めて歩く人もちらほら見かけました。そういう方々を見かけると、力みのせいで肩がこるだろうなぁと余計な心配をしてしまいます。
さて、冬の寒さは東洋医学で言う五臓六腑の「腎」の働きを弱めます。
ここで言う「腎」とは解剖学的な腎臓のことではありません。
「腎」には成長、発育、生殖能力、免疫力に関係する働きがあり、生命力の源を貯蔵する役割があります。免疫系、ホルモン系、自律神経系を管理するような感じです。
腎が弱ると老化も早まり、それに伴う不調が出やすくなります。
例えば足腰のだるさや皮膚の乾燥、のぼせ、動悸、不眠、耳鳴り、手足の冷えなど。
私を含め、中高年であれば、先に述べた症状が出るのは普通の事ですが、まだ若い方がこのような不調が出ていたら、もしかすると腎が弱っているのかもしれません。
中高年の方も前記の症状がひどくなる前にしっかり養生しましょうね!
腎を養うには、海藻類、根菜類、黒い食材(黒豆、ひじき、海苔、黒胡麻など)や乾物を取り入れるといいですよ!
甘いものは腎を弱らせるのでほどほどに。食べ過ぎにもご注意を。(腹八分目より少ないくらいが丁度いい、と思います。)
何にせよ、生活習慣を今一度見直してバランスよく栄養を取り入れて無理をしないようになさってください。
寒さから腎を守り、腎を養い、生命力、免疫力を維持しましょうね!
0コメント